大宮の東、少し離れたところに緑のヘルシーロードという名の
サイクリングコースがある。
僕は自転車に乗るのが趣味の一つで、天気のいい日などは
よくサイクリングに出掛ける。
この緑のヘルシーロードは前から名前は知っていたものの
なぜか、まともに走ろうって気がしなかった。
多分このコースが何の変哲もない道路を走っていて
退屈そうに見えたから。
ただ、連休で時間を持て余していたので、思い切って走って見ようと思った。
さそっく、ネットでコースを確認。スタート地点は川口のようだが、
僕の家からは与野の大原あたりから入るのがよさそう。
58キロとのことなので、今日は上半分を回って帰ってこようと考える。
半分の30キロくらいなら数時間だろうと思い、帰りにスーパー銭湯でも
入ってこようかと計画していたものの、これがあまい考えだった。。
緑のヘルシーロードは、我らがさいたま市が誇る?見沼代用水の脇道を走る
言わば、この川の宣伝用に作られたかのようなコース。
なので、場所によってはとてもサイクリングコースと呼べないような
無理矢理作った道が多い。特に与野~蓮田あたりは酷く、
まずコースがどこだかわからない。常に地図と睨めっこしながら
走らないとすぐ迷ってしまうくらい蛇行している。
しかも路面自体も悪く砂利道が多い。
スタート早々、モチベが下がり気味だが、蓮田を抜けたあたりから
まともな路面とまっすぐの道になってきて、なんとか走ろうって気分に回復。
それにしても、自分は荒川沿いを走ることが多いのだけど、
そのコースに比べると余りにも退屈な感じだ。。
ずっと似たような風景が永遠に続く。しかも荒川の土手沿いのように
開けた大自然はなく、なんとも例えようのない味っけない道。
いいコースって思わず笑みがこぼれちゃうくらい爽快な景色があるんだけどね。

上尾を少し越えたあたりで元荒川なるどこか雰囲気の良い川に出会った。
元荒川というくらいだから、昔はここが荒川の本来の通りだったのだろう。
後で調べたことだけど、江戸時代に伊奈なんちゃらという偉い人が
ここから現在の位置まで大工事をして移動させたらしい。
建設機械のない当時に、あれだけの距離の川を掘って進めたのかと
思うと、当時の労働者の努力に感服。

元荒川をすぎてしばらく行ったところで、現在位置を確認。
なにせ見渡すかぎり田んぼで、自分が何処を走っているのかもわからない。
元荒川が上尾近辺だということも帰ってきてからわかった情報だ。
当初の予定ではそろそろゴールかという距離を進んでも
まったくそのような気配がない。
近所の町名からスマートフォンで確認してびっくり
ゴール近くかと思っていたが、まだまだ半分近くあった。
どうやら58キロというのは片道らしく、往復で120キロも
ある長距離コースだったようだ。。
自宅から計算すると上半分だけでも往復80キロ。
いままでにない長距離なので、ゴールまではあきらめ
ひとつまえの公園まで行って帰ろうと計画を変更。
なんとか退屈なコースをたえ、目的の公園で一休みし
帰ってきた。総距離70キロ、13時すぎに出発して
帰宅したのが19時、過去最長のサイクリングとなった。
それにしても、この緑のヘルシーロードを1日で完走する強者など
いるのだろうかと思い、ネットで調べてみるが、
大抵の人が半分くらいでやめてるようだ。
一番近い人で距離としては120キロ以上走っていても
途中から荒川に移動していたりと、ちゃんとコース通りに
完走している人を見つけることはできなかった。
やはり、あの退屈なコースを往復するほどの強者は相当な
自転車好きなのだろう。。
自分も二度と走ることはないと思う。

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